大学院に行くため1浪、2浪も…日中の大学生が語り合った理想と現実

日本と中国の大学生が身近な問題や社会事情について議論する「第5回日中大学生対話」(日中友好会館、中国日本友好協会主催、朝日新聞社後援)が3月1日、オンライン形式で開かれ、両国から36人の学生が参加した。

学生たちは、三つのテーマについて、各テーマ2グループずつ、計6グループに分かれて、日本語と中国語で討論した。日本側は東京や関西、九州の大学から、中国側は福建省の福州大学から学生たちが対話に臨んだ。

討論の中では、就職のために大学院に行くべきかどうかについても意見が交わされた。

中国では、激しい競争社会の中で学歴がさらに重視され、自分の理想により近い仕事に就くために、文系でも理系でも大学院への進学熱が高まっているという。

福州大学3年の廖秀婷さんは「私には勇気がないけど、中国では大学院に行くために1浪、2浪するのも一般的な状況になっています」と現状について説明した。これに対して、日本の学生からは「日本では特に文系の場合は、大学院に進むと就職が遅れて、周りの友だちに置いていかれるイメージがある」との声が出た。

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