飲み水のPFAS規制値案を初公表 米政府、勧告値より大幅に厳しく
ワシントン=合田禄2023年3月15日 10時00分

 米環境保護局(EPA)は14日、体内に取り込まれると健康への影響があると懸念されている有機フッ素化合物(総称PFAS)について、初めて飲み水の規制値案を発表した。これまであった勧告値よりも大幅に厳しい内容で、連邦政府がこの問題に積極的に取り組んでいく姿勢を示した。

 PFASは自然界でほとんど分解されず、人体に取り込まれれば体内に長く残るため「永遠の化学物質」とも呼ばれる。米疾病対策センター(CDC)によると、体内で高濃度になると、腎臓がんや精巣がんのリスクの増加、コレステロール値の上昇、肝臓の酵素の変化など、健康への影響がある可能性が分かっている。

 数千種類が存在するとされているが、代表的なペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)などは、2019年までにストックホルム条約会議で製造・使用が原則禁止されている。

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https://www.asahi.com/articles/ASR3H327VR3HUHBI00L.html