電気自動車メーカー「テスラ」が販売する自動車は、スマートフォンで解錠することができます。本来なら、スマートフォンで解錠できる自動車は「ペアリング済みの自動車」に限られるはずですが、「隣に駐車していた他人のテスラ車を解錠できてしまい、そのまま数分間運転できてしまった」という体験談がカナダで報告されました。

テスラ車は、「キーカード」「キーフォブ」「スマートフォン」のいずれかを使って解錠できます。当たり前ですが、どの方法でも解錠できるのは登録済の車両に限られます。

ところが、カナダ在住のRajesh Randev氏が自分のテスラ車をスマートフォンで解錠しようとした結果、隣に駐車されていたテスラ車のロックを解錠できてしまいました。

Randev氏は解錠したテスラ車が他人のものとは気付かず、運転を開始。数分後にRandev氏は「フロントガラスに傷が付いている」「充電器がいつもの場所にない」といったことに気付いて妻に電話で確認を取りましたが、Randev氏の妻は傷について「知らない」と返答したとのこと。

そして、運転開始から約10分後にはRandev氏が乗り込んだテスラ車の本来の持ち主から「こんにちは。Rajesh」「テスラ車を運転していますね?」「あなたは車を間違えたようです」というメッセージが届きました。

本来の持ち主は、「現場に残されたRandev氏のテスラ車」の車内にあった書類からRandev氏の電話番号を知り、メッセージを送信したとのこと。Randev氏は急いで現場に戻り、2台のテスラ車は無事に持ち主の元に戻りました。

https://gigazine.net/news/20230315-tesla-accidentally-unlocked/