鹿児島ロケット4号機の打ち上げ失敗 発射直後にパラシュート開く

 鹿児島大学や第一工科大学でつくる鹿児島ハイブリッドロケット研究会は15日、「鹿児島ロケット4号機」を鹿児島県肝付町の辺塚海岸から打ち上げたが、直後に予定軌道を外れ、陸側の警戒区域内に落下した。打ち上げは失敗した。パラシュートが想定より早く開いたことが原因とみられる。

 研究会によると、4号機は全長2.6メートル、直径14センチ、重さ20キロ。目標高度は2キロ。先端部分にパラシュートを2個搭載していた。1個目は機体が最高高度に達して落下し始めると開き、2個目は海面が近づくと開く予定だった。

 午後3時40分ごろの発射直後、パラシュートを収納するふたが何らかの理由で外れ、少なくとも1個が開いた。抵抗が生じ、機体は75メートルほど上昇したが、予定軌道から反り返るように姿勢を崩した。

 研究会代表の片野田洋鹿大大学院教授(52)は「残念な結果。急いで原因を究明して対策を練り、5号機の挑戦につなげたい」と話した。

 研究会は宇宙空間に小型衛星を打ち上げることを目指す。今回は2019年の初号機に続く失敗だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2765a607d31f6f5ca583a0c41386d07235a4392c