「私はそんな指示を出した覚えは一切ない!」
なんて開き直って責任逃れする上司に辟易した経験のひとつやふたつ、サラリーマンならあって不思議じゃない。

 明大講師の関修氏(心理学)は「高市大臣はどうか知りませんが、責任逃れで開き直るのは自分に自信がない、
虎の威を借るキツネタイプによく見られます」とこう話す。

「そもそも自分に自信があれば、素直に非を認めて謝れるもの。自信がないから、自分の身を守るためにヒステリックに責任転嫁するなど、
攻撃的な態度に出る。ただ、そうやって虚勢を張れるのも、強力な後ろ盾があってこそ。会社なら役員にかわいがられているとか、
〈いざとなれば援護射撃してもらえる〉などと高をくくっているから開き直れるわけです」

 人事トータルソリューション会社「ベクトル」の上司に関するアンケート調査(会社勤めの男女計500人対象=9日発表)によると、
嫌いな上司の特徴(複数回答)の1位は「高圧的」(332人)で、2位が「自分が全て正しいと思っている」(317人)、
3位が「相手によって態度を変える」(272人)と続くが、「責任逃れをする」(215人)も7位に入っている。

 そんな政治家、ゴロゴロいそうだが、虎の威を借るキツネタイプは嘘を嘘で塗り固め、嘘をつき通すことにたけているから、厄介だ。

「当然、相手は保身に必死なわけで、反論の余地がない客観的な事実や証拠を冷静に積み重ねて、
嘘にほころびが生じるまで突きつけていくしかありませんね。いきなりクレームをつけてもダメ。
相手のあらゆる言い訳を想定して、念入りに確証を集めてからでないと」(関修氏)

https://news.yahoo.co.jp/articles/2a23f4274cb1ef9b324eeff2242f7cbbe079d0de