テーマパークの運営やキャラクターグッズの販売を行う「サンリオ」は、およそ9年にわたり、営業目標などを達成しているように見せるために、一部で売り上げを計上する時期を不適切に操作していたとする報告書を公表し、再発防止策を講じることを明らかにしました。

「サンリオ」は国内のライセンス事業で売上の計上時期が操作されていたことがことし1月に判明し、外部の有識者らが調査を行い、16日報告書を公表しました。

それによりますと、複数の担当者が、ライセンス事業の売り上げをプールし、営業目標を達成できなかった月に計上する操作などを繰り返していました。

こうした操作は、最も長いもので2014年度からおよそ9年にわたって行われていたいうことです。

不適切な操作の原因としては、売り上げの実績が予測とかけ離れた結果にならないよう営業担当者がプレッシャーを感じていた可能性をあげました。

また、役職員が不適切な行為と認識しながらも黙認していた疑いがあり、コンプライアンス意識が希薄であったと指摘しています。

会社側は、売り上げの計上ルールなどに関するマニュアルを整備し、担当者が定期的に異動するよう人事制度を見直すといった再発防止策を行うとしています。

辻朋邦社長は、会見で「ご心配とご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と陳謝しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230316/k10014010511000.html