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死ね嘘つき

http://www2s.biglobe.ne.jp/~mike/system.htm

2、役員選出=任命システム

 役員選出システムの実態も、「選挙」という日本語だけでなく、「選出」という日本語とも合致しない。それは、党中央最高執行機関としての常任幹部会から最下級の地区機関へと、段階的に党中央批判者を排除しつつ、お手盛り任命をしていくシステムとなっている。任命実態を、日本語で「選挙・選出」と詐称する政党とは何なのか。

 まず、従来では、宮本・不破と他のごく数人が、自己の党大会十数回連続トップクラス再任をお手盛りで決定する。もちろん、宮本顕治の場合、共産党トップとしての世界最長不倒記録を更新し続ける上では、なんらかの口実が必要だった。その口実として、余人をもってしては替えがたい人、(宮本-不破-志位の)重層的指導部体制など、共産党式造語が捻出される。

 2006年第24回大会における役員任命のからくりと人数は以下だった。その数人が、自分たちをふくむ18人の常任幹部会員の再任、解任、新規登用を決定し、常任幹部会にそのリストを提起する。反対発言は一切出ない。むしろ出せない。ただ新規登用者の適否についてだけは、多少意見を出せられる雰囲気はある。

 次に、その常任幹部会18人が、次期の幹部会員50人、中央委員130人・准中央委員14人のリストを事前決定する。さらに、中央委員会の下級機関としての規律委員7人と訴願委員6人のリストも決定する。規律委員会、訴願委員会の任務、権限、およびその限界については、下記第二、(2)指導部統制システムのところで述べる。

 党大会が開催されるまでには、このように上級から下級にかけて、4段階の中央機関役員リストはすべて、常任幹部会員18人により事前決定ずみとなっている。ただ、2006年、筆坂秀世著書『日本共産党』出版と、それへの共産党反論キャンペーン問題で、次の真相が判明した。共産党人事の最終決定権は常任幹部会員18人にない。共産党の全人事権を不当に占有しているのは、不破・志位・市田・浜野ら4人だけである。

 その実態を剥き出しては、一握りの幹部による役員任命システムであることが、あまりにも見え透いてしまう。それをうるさいマスコミや、党中央は民主主義的だと信じている党大会代議員からカムフラージュして、あくまでも、民主主義的選挙・選出であることを装うため、(1)役員選考委員会と(2)選挙管理委員会が設けられている。

 役員選考委員会とは、事前決定ずみリスト144人全員の経歴書に基づいて、一人一人の経歴、党派性、中央役員としての資質等を厳密に審査、選考することになっている。しかし、常任幹部会員の一人が委員長になっているので、その選考はまったく形式的なリスト追認儀式になる。選挙管理委員会とは、選挙管理という名称になっているが、事前決定ずみリスト144人全員の名簿を配って、不信任の×印を数えて、その数を党大会に報告する係である。これら2つの委員も、もちろん、常任幹部会18人、その前に4人が事前にリストを決定しておく。

 役員選挙という儀式を厳粛に挙行するために、党大会開催と同時に、まず上記の選考・選挙の2委員会の設立が告げられる。そして事前決定ずみのリストが読み上げられる。大会議長団の「異議ありませんか」との声に、1000人の代議員が「異議なーし」と唱和する。党中央批判・異論者は濾過されつくしてあるので、1000人には、中央委員に自薦立候補するような反中央的な代議員は、当然ながら一人もいない。

 そして大会最終日、役員選考委員会委員長の「全員が中央役員として適格」との報告に続き、選挙管理委員会により144人の中央委員・准中央委員候補者リストが配布され、不信任の×印が打たれる。その選挙結果として「全員が信任されました。不信任は不破同志2票、志位同志1票、……」と報告され、満場いっせいの感激に満ちた拍手が沸き上がる。ただし、不信任票数でなく、信任票数で言うときもある。また不信任票数は、マスコミには公表しない。