その巨大な合法売春市場ゆえに「ヨーロッパの売春宿」と呼ばれるドイツでは、性暴力で有罪判決を受けた男性が「女性との経験を積む」という明確な意図を持って売春店を訪れる許可を得た事例がいくつも確認されており、ドイツの2つの州でそれが事件となったことが記録されている。

 オスナブリュック法医学精神医学センターが2001年から実施しているプログラムでは、性産業に従事する女性たちをクリニックに招き、有罪判決を受けたレイプ犯が性的同意について学べるよう「介助」してもらっている。このプログラムは、倫理や女性の権利に関心のある人たちから強い反発を招いている。

 国際法医学精神保健サービス協会の元会長で現理事のリュディガー・ミュラー=イズベルナー氏は、この活動を「異様で」「道徳的に疑わしい」と非難した。

https://appinternational.org/2022/12/03/elly-arrow-germany-rapist-prison/