「長く住んでいると日本の良さが際立ってきちゃうんですよね……。年末から年始にかけて3人の日本人が帰国しました。もう無理。寒いって。理由はそれぞれですが、長い冬がきついのも大きな要因ですね」。

フィンランドの冬は長い。寒い日はマイナス20度を超えることもあり、日照時間が6時間程度の日が数カ月続く。日照時間とうつ病は相関関係があると言われるが、事実、フィンランドはメンタルヘルスの問題を抱える人が少なくない。長くて寒い冬を耐えるのは過酷なサバイバルなのである。

「サウナはありますが、温泉はありません。きついときに支えになるのが食や友達だったりするんですが、フィンランドの食は乏しいんです」。

海外生活が長くなると日本食が恋しくなるというのは誰もが通る「あるある」だが、自分のメンタルが支えられていたと気付くのは、52歳という年齢もあるかもしれない。

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