https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20230320/5000018543.html

去年3月事業を停止した熊本電力 破産手続き開始

「新電力」と呼ばれる電力の小売り事業を行い、去年、エネルギー価格の高騰の影響などで事業を停止した熊本市の「熊本電力」が、今月、裁判所から破産手続きの開始決定を受けました。

破産手続きの開始決定を受けたのは、熊本市中央区に本社があった「熊本電力」です。

会社は、電力の卸売市場などを通じて電力を調達し、全国の家庭や自治体向けに電力を販売してきましたが、エネルギー価格の高騰で調達コストが膨らんだ影響などで去年3月に事業を停止していました。

破産管財人の弁護士によりますと、その後、債権者の電力会社2社が熊本地方裁判所に破産の申し立てを行い、裁判所は今月13日、熊本電力の破産手続きの開始を決定しました。

今後は、破産管財人が、会社が保有する資産や事業の運営実態などを調べ、資産の回収や債権者への説明を行うということです。

民間の信用調査会社、東京商工リサーチによりますと、会社にはピーク時、3万件の顧客がいたとみられるということです。