物価や燃料費の高騰が続くなか、群馬県高崎市の総菜店では、人気が高い「から揚げ」の価格を30年前のオープン以来初めて、来月から値上げすることになりました。
群馬県高崎市新町の「扇港」は100年以上前に食堂としてオープンし、30年前からは総菜店となりました。
30種類ほどある総菜や弁当の中でも特に人気が高いのが子どもの拳より大きな「から揚げ」で、一日に30個ほど販売されるということです。
1個の価格は、オープン当初の50円のまま30年間据え置いてきましたが、使っている油の価格が2倍以上に高騰していることを受けて、
来月から70円に値上げし、メンチカツや天ぷらなど、このほかの揚げ物も10円から20円、値上げする予定です。
揚げ物を揚げるための油のほかにも、総菜や弁当を入れるためのプラスチック製の容器や、弁当の配達で使う車のガソリン価格も高騰しているため、
店全体のコストはロシアによるウクライナへの軍事侵攻前と比べて20%ほど増えていて、値上げをしても店の経営を圧迫する状況は続くということです。
店主の坂本正徳さんは「できれば値上げはしたくなかった。コロナで団体による注文が入らなくなっていた所での物価高ではダブルパンチです」と肩を落としていました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20220928/1060013032.html