おりしも、10年2月、検察庁で人事異動があり、袴田事件の担当検察官が変わった。
小川秀世弁護士は、「季刊刑事弁護」で、「検察官の対応が変化した」と、率直な感想を述べている。
10年12月6日、証拠開示に応じた検察の資料を見た小川弁護士は、
「驚きであったが、5点の衣類は、発見直後、カラー写真で撮影されていた。
ところが、公判に提出されていた写真は、発見直後のものは、白黒しかなかったのである。
私たちは、この事実すら知らなかった。
検察は、これほど重要な証拠であるのに、カラー写真の存在を隠していたのだ」(「季刊刑事弁護」)
https://president.jp/articles/-/13377?page=2