【米国株】バフェットは再び金融株に投資するのか

https://media.monex.co.jp/articles/-/21593

バイデン政権、銀行危機でバフェットと接触

3月19日付のブルームバーグの記事「ウォーレン・バフェットとバイデン政権が銀行危機で接触−関係者」によると、米シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻など米地銀の危機連鎖を背景に、バイデン政権高官が、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)を率いる著名投資家ウォーレン・バフェット氏と接触していることが、事情に詳しい複数の関係者の話で分かったという。

SVBやシグネチャー銀行、シルバーゲート・キャピタルの破綻を受け、同政権の経済チームとバフェット氏が過去1週間に複数回の対話の機会を持った。一連の話し合いでは、バフェット氏が米地銀セクターに何らかの方法で投資する可能性が議論の中心となっているとのことで、同氏は現在の混乱全般について勧告や助言を行っていると伝えられている。

バフェット氏には過去の危機的場面において金融機関に投資を行い、大成功した経験がある。

2008年の世界金融危機の際、ゴールドマン・サックス(GS)に50億ドルを出資した。

また、バンク・オブ・アメリカ(BAC)は2011年にサブプライム住宅ローン絡みの損失での株価が急落した後、バフェット氏から資本注入を受けた。

具体的な話し合いの内容については不明だが、バークシャーは銀行を救済するのに十分な資金を有しているのは間違いない。

2022年末時点の現金ポジションは1280億ドルと、日本円で16兆円を超え(1ドル=130円で換算)、3ヶ月前(2022年9月末)から200億ドル近く増加していた。