「そこで、この際、日本のプロ野球をMLBの傘下に収めてはどうかと。現在はア・リーグ、ナ・リーグともに
東、中、西各地区でリーグ優勝を争い、ワイルドカード(勝率上位の2球団)を加えてワールドシリーズを戦っている。
これを見直してワイルドカードの位置に日本のセ、パを組み込んで日本地区とし、4ディビジョンに再編する。
NPB側も大筋で賛同していると聞く」(前出・ジャーナリスト)

うるさがたのオーナーが多い日本側に拒否反応が少ないのは、今のプロ野球の形態は継続されるからだ。
その上、悲願のワールドシリーズ出場という道が開け、一元化すれば日米球団間のトレードが可能となる。

公式戦143試合のうち、NPB球団とメジャー球団が交流するのは各チーム30試合程度。
日本がセ、パ12球団、アメリカがア、ナ30球団と数が多いため、全チームと交流するのは不可能。
そこで1年ごとに東、中、西いずれかの地区5チームとホーム&アウエーで対戦。
相手は3年周期で変わるが、地区優勝が基本だから日米とも有利、不利は生じない。

東京大学からロッテに入団し、ソフトバンクホークス取締役を務めた桜美林大学教授の小林至氏は3月14日、
テレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』に出演し、「MLBの1つのディビジョンに日本が加わる」可能性について発言。
「日本のプロ野球球団が2カ月アメリカに行って、大リーグの球団が2週間ずつ日本に来ると成立しちゃうんです」と話した。
おそらく、「日米合体構想」の情報が耳に入っているのだろう。

球界首脳によれば、これらのシミュレーションは数年前から日米間で進められていたそうだが、
NPBが望むのは、MLB球団との公式戦の日米交流戦。丸ごと合体には及び腰だったという。

それが急転したのは、ヌートバーが侍ジャパンで大旋風を巻き起こし、大谷とともに日本人をとりこにしたからだ。
ヌートバーの年俸はおよそ90万ドル(約1億2000万円)。実力と人気を考えれば、日本に来ている外国人選手に比べて格段に安い。
https://weekly-jitsuwa.jp/archives/98504