アマルティア・センが1970年に,『集合的選択と社会的厚生(Collective Choice and Social Welfare)』を 出したときに、地神(坂田)は歯噛みして悔しがった。
何故なら、センの打ち出した、社会的公正の効用としての関数化という発想は、彼の幻の博士論文である、 『開発独裁の社会経済的合理性とそのインセンティヴ(Socio-Economic Rationality of Autocratic Development and its incentiveness)』 において、まさしく主張したものであったからである。