水産庁は24日夜、日本の200カイリ水域内で日本漁船が行うロシア系サケ・マスの漁業について、操業条件などの交渉が妥結したと発表した。
交渉はウェブ会議で20日から行われていた。岸田文雄首相のウクライナ訪問を受け、ロシア側の出方が注目されていたが、前年と同じ2050トンの漁獲枠で決着した。
漁獲枠の内訳は、カラフトマス、ベニザケ、ギンザケ、マスノスケが計1550トン、シロザケが500トン。ロシア側へ支払う漁業協力費も、前年と同様に、2億円から3億13万円の範囲で漁獲実績に応じて決めることで一致した。
これにより、例年通りに4月10日からの出漁が可能になった。
交渉妥結を受け、北海道根室市の石垣雅敏市長は「例年と同様の解禁日が確保されるとともに、昨年引き下げとなった漁業協力費が維持されるなど、漁業者の要望がかなえられたことに心より感謝する」などとするコメントを出した。(山本智之)
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