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タイピング最速を競うeSports「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2023」開催! 日本一の栄冠は誰の頭上に輝く?

気になる優勝の行方は?
 いよいよ決勝戦だ。RTC初出場となるくわな選手と“絶対女王”miri選手。「ここまで来られると思わなかったが、対戦相手の思いを受け取って、ぶつけていきたい」というくわな選手に、「緊張していますが、絶対に勝ちます」と宣言するmiri選手。

 決勝戦はBest of 9となり、先に5ラウンド取得した方の勝ちとなる。立ち上がりから接戦となった第1ラウンドで、くわな選手が先に10ワードを入力しきったが、正解率94.7%、つまり0.3%足りなかったため、同ラウンドを取ったのはmiri選手となった。

 第2ラウンドは、10ワード対9ワードという接戦でくわな選手が勝ち取った。第3ラウンドはmiri選手が平均速度1010.7kpm、正解率95.5%という超人的・圧倒的力で取得した。

 その後もスピードはあるものの、正確性が及ばず1ラウンドを落としたくわな選手。3ラウンドを取得したものの、絶対女王のmiri選手の前に敗れてしまい、優勝は4大会連続でmiri選手となった。

 試合直後のインタビューでは、初出場で準優勝という好成績だったにも関わらず「どちらかというと悔しいという気持ちが強い」というくわな選手に対して、隅野氏は、「その思いをバネにして、練度を高めていってほしい」とアドバイスしていた。

 4連覇を達成したmiri選手は「ホッとした。このような分野で女性がトップというのは珍しいと思う。『女性最速』と言われているが、『女性の中だけ?』という思いがあったが、性別を超えてトップになれた。がむしゃらにやってきたので、王座を守れて本当にホッとしている」とインタビューに応じていた。

4時間以上に及ぶ試合を観戦して……
 「タイピングの腕を競う大会に、見どころはあるのだろうか」――それが観戦前の率直な思いだった。

 しかし、最初から最後まで会場にいて試合を観戦して感じたのは「タイピングはスポーツだ」ということ。筆者はゲームに疎いため、eSportsでFPSゲームなどを見ていても、優劣の判別がつきづらいのだが、タイピングであればスピードと正確性、そしてタイプするごとに消えていく文字で、どちらが優勢なのかすぐに理解できる。

 接戦になったときなどは、見ているだけなのに心臓がバクバクと高鳴った。タイピングも、れっきとしたeSportsなのだ。

 大会の合間合間にREALFORCEキーボードが紹介されたり、タイピストの隅野氏に負けないほどの情熱で篠原アナウンサーがキーボードについて熱く語ったりするなど、「単なる入力装置」ではないキーボードの魅力についても再度触れることができた。

 大会後には、自分の入力スタイルに合うキーボードを見つけて、正確性の高いタイピングの腕を磨きたいと感じたほどだ。