【バンコク稲田二郎】タイを訪れた中国人観光客の間で、現地の学校の制服を着て写真を撮ることが新たな流行となっている。
動画配信サービスで放送されたタイのドラマで、制服のかわいさが中国人に認知された影響という。
ただ、タイでは学生の制服について細かい規定があり、この新たな流行が法律違反になる可能性があるとの指摘も出ている。
【写真】タイの制服を着て写真を撮る中国人観光客
タイ旅行における“制服コスプレ”は、特に10代の中国人の間で流行。インスタグラムには「タイの高校生」に仮装してポーズを決める中国人少女の写真があふれている。 きっかけは動画配信サービスで放送されたタイのミステリードラマ「Girl from Nowhere」(邦題・転校生ナノ、2018年制作)。
中国での流行に伴い、主人公の少女が着ていたタイの制服が話題に。コスプレの流行も手伝い、新型コロナウイルスによる出入国規制の緩和とともに、現地での写真撮影ブームにつながったと言われている。
大学まで制服を着るタイでは、シャツの胸元に校名の刺しゅうが必要など、学生制服法で着用規定が細かく定められている。利益を得るために、他校の制服を着るなどすれば罰金千バーツ(約4千円)。
学生割引の悪用などを防ぐほか、不審者を校内に侵入させないための対策とされる。
シャツに校名が入っていなかったり、実在しない校名の刺しゅうだったりすれば問題ないが、観光客がタイでリサイクル品を購入して着用した場合、シャツに実在校の刺しゅうが入っているケースが多く、その場合は罰金が科される可能性が高い、と弁護士らは懸念を示している。
ツイッター上では「制服を着た中国人少女によって何も被害は生まれていない」として、観光客の制服着用は大目に見るべきだとの意見が目立ち、タイの制服がコスプレの対象になったことで「その素晴らしさを見直すべきだ」などの声も上がっている。
リンク先に写真
https://news.yahoo.co.jp/articles/da0a2eafbe9acab42a7c196b5b216e8c96986ee2