チャシブ・ヤール、ウクライナ、3月10日 (AP) ― ウクライナ東部ドネツク州バフムートを巡る攻防戦が激しさを増す中、バフムートの西の高台にあるチャシブ・ヤールでは、ウクライナ軍歩兵と戦車クルーが3月8日、束の間の休息を終えて前線に戻った。
ロシア軍が包囲を進める一方、ウクライナ軍はバフムートを死守する構えでおり、「要塞化」されたバフムートを巡る戦いは、消耗戦の様相を呈している。
ロシア軍がドネツク州の未支配地域に進攻するには、バフムートを避けては通れないが、大きな犠牲を払ってかつての塩と石こう鉱山の町を制圧しても、ロシアが始めた侵略戦争の帰趨には何ら影響を及ぼさないだろうと西側軍事専門家は見ている。
「バフムートの戦い」は惹起してから半年たつが、戦前には7万人以上が住んでいた町は今や完全に廃虚と化しており、ロシアとウクライナ、どちらがより高い代償を払ったのか。
ロシア軍は現在、北と南、東の三方面に進出しており、バフムートに出入りするには西側の道路1本しかない。その幹線道路はロシア軍野砲の射程内にあるため、ウクライナ軍がバフムートに出入りするには、ぬかるんだ田舎道に頼るしか方法はない。
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