日韓W杯で大誤審疑惑のモレノ氏、審判業復帰も選手から暴行被害か…伊メディアも注目

2002年日韓ワールドカップ(W杯)で大誤審を犯したエクアドル人主審のバイロン・モレノ氏が、母国で審判業に復帰したものの、選手から暴行を受けたようだ。かつてW杯でモレノ氏の誤審もあって韓国に敗れたイタリアのメディアも注目している。

モレノ氏は、21年前に行われた日韓W杯の決勝トーナメント1回戦で韓国対イタリアを担当。ホスト国韓国の選手によるラフプレーを見逃したとされる一方で、フランチェスコ・トッティを不可解な判定で2枚目のイエローカードで退場処分とした疑惑や、ダミアーノ・トンマージのゴールデンゴールを取り消すなど、イタリアに不利に働く判定を行ったと大きな批判を浴びることになっていた。

そして大会後は母国でも疑惑の判定を行ってFIFAから資格停止処分を受けたほか、2010年には約6キロのヘロインを米国へ密輸しようとしてニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で逮捕されたモレノ氏。そんなエクアドル人審判員はピッチに復帰し、地元のグアヤキルで行われたアマチュア大会の試合で笛を吹いたようだ。しかし、選手から暴行を受けたとの一報を受けると、イタリアメディアも注目している。

『メディアセット』は、「バイロン・モレノが再び話題となっている」と報道。「エクアドル人の元主審はピッチで暴行の被害者となった」と伝えた。53歳のモレノ氏は試合終了後、負けたチームの選手に突き飛ばされ、ピッチに倒れこんだとされる。これについて「何が選手を暴行へと追い込んだのかはっきりしていないが、弁明の余地はない」との見解を示した。また「このエピソードにより、アッズーリがW杯敗退の代償を払うことになったイタリア対韓国において世界中で有名になったモレノの名前が、またしても注目されることになった」などと綴った。

https://www.goal.com/jp/ニュース/italy-byron-moreno-2023032811/bltf743c6849a1d57a8