2023年度予算成立を受け、与党は28日、予算の早期執行に努める方針を示した。これに対し、野党からは「暮らしそっちのけ予算」(小池晃共産党書記局長)と批判の声が上がった。

 自民党の茂木敏充幹事長は記者団に、予算には物価対策や子育て支援、防衛力強化などの重要施策が含まれているとして、「一日も早い執行に努めたい」と強調。公明党の山口那津男代表も「国民生活、日本経済を支える重要な基礎ができた」と評価した。

 一方、立憲民主党の泉健太代表は党会合で「防衛費が突出した予算だ。国民の生活をもっと大事にしなければならない」と指摘。日本維新の会の馬場伸幸代表は記者会見で、少子化対策などに必要以上の予算が計上されていると疑問視し、「ばらまきではないか」と述べた。

 共産党の小池氏は記者団に「物価高から暮らしを守るまともな手だてがうたれていない」と訴え、国民民主党の玉木雄一郎代表は「賃上げにつながる予算になっているか、執行も含めてチェックしたい」と語った。

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