定額働かせ放題になっていないか
労働条件の中で注目したいのは残業代。基本給に加えて「残業代を毎月これだけ払うよ」と、固定残業代を採用している会社がある。
一見、おいしい条件に見えなくもないが、基本給は低く設定されがちだ。ベースは低い基本給で、そこから計算される残業代も低いが、基本給と固定残業代を合わせた全体の給料は高く見える、というカラクリが隠されている。
固定残業代を「定額働かせ放題プラン」のように使おうと、悪知恵を使う会社もある。「固定残業代をはみ出した分は残業とは認めない」「何時間働いても固定残業代分しか払わない」と「残業代の上限」であるかのように説明してくるのだ。
固定残業代は、業務上月々の残業代がどうしても発生する会社において、いちいち細かく残業代を計算する手間を省く名目で、「このくらいは必ず残業代は出しますよ」という意味合いで設定されるもの。
固定残業代が月30時間分の設定の場合に、月の残業時間が10時間でも問題ない。
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