カンニング竹山は、一連の騒動について「落ちてはいけないところに落ちるから笑いになる。ロケで水があって落ちるのは、日本のお笑いの古典芸能みたいなもの」などと発言している。だが、動物に迷惑をかけ、ひいては多くの視聴者に不快な思いを抱かせたとなれば、その行為は「笑い」というより「悪ノリ」に近い。
悪ノリで笑いを取ろうとする行為は、近ごろメディアを騒がせてきた、飲食店での迷惑行為動画を想起させる。実際、SNSでは放送後から「スシローペロペロ高校生と何が違うんだ」といった声が続出している。
《スシローぺろぺろ ペンギンどぼん 当事者はどっちも面白いと思って迷惑行為をやっているから同じレベルだと思うのわいだけか??》
《那須どうぶつ王国で芸人がわざとペンギンのいる池に落ちて笑いを誘おうとしてたあれ、スシローでぺろぺろテロした子供と何が違うの??? ありえないでしょ》
《ワイドショーの中継でネタとしてペンギンの池に落ちたやつな、番組でさんざんスシローの件でやったやつをコケ下ろしてるはずやのに、自分らが同じことしてる もうね、テレビはニュースとドラマとスポーツ番組だけでええんちゃう?バラエティーはホンマにいらん!》
「お約束だから」という理由で突き進み、超えてはいけない一線を超えてしまった“ペンギン池落下事件”。テレビ業界は、視聴者との感覚のズレを埋めていく必要に迫られているのかもしれない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d3c662773f7ee1db639267af15cf7e35f4a5d83