米小学校で銃撃 児童ら6人死亡 容疑者はトランスジェンダー 警察官が射殺
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【ニューヨーク=平田雄介】米南部テネシー州ナッシュビルの幼稚園を併設する小学校で27日、侵入者が銃を乱射し、いずれも9歳の児童3人と校長を含む教職員3人の計6人が死亡した。容疑者は駆けつけた警官に射殺された。
警察によると、銃を乱射したのはオードリー・ヘール容疑者(28)。出生時の性別と自認する性が異なるトランスジェンダーという。殺傷能力が高いAR15型ライフルを含む銃3丁を所持していた。警察はヘール容疑者の犯行声明や侵入口などを記した地図を確認した。計画的な犯行だったとみられる。

現場の小学校は保守的なキリスト教福音派の教会に連なる系属校。ヘール容疑者は在校歴がある。動機について、警察幹部は「この小学校に通わなければならなかったことへの怒りがあった」と話したが、詳細は明らかになっていない。

ヘール容疑者は小学校のガラス戸に発砲して内部へ侵入し、14分間にわたって銃を乱射した。警官が校舎の2階でヘール容疑者を発見し、射殺した。

バイデン米大統領はホワイトハウスの行事で「家族にとって最悪の悪夢だ」と事件に言及し、殺傷能力の高い銃の販売禁止を盛り込んだ法案を可決するよう改めて議会に求めた。

米国では学校敷地内での銃撃事件が後を絶たず、昨年5月には南部テキサス州ユバルディの小学校で児童ら21人が死亡した。米調査機関によると、昨年は計303件が発生し、今年に入り既に89件起きている。