TBSの〝WBCご祝儀〟にスタッフ落胆 金一封は遠い昔の話
高視聴率連発のごほうびにトホホ…。
TBSの定例会見が29日、東京・赤坂の同局で行われ、佐々木卓社長が高視聴率だった第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」に感謝した。
侍ジャパンは1次ラウンドの中国戦(9日)から決勝の米国戦(22日)まで全7試合で、平均世帯視聴率が40%を超えた。そのうちTBSが3試合、テレビ朝日が4試合を中継。テレ朝で中継された準々決勝のイタリア戦(16日)は48・7%、TBS系で中継された1次ラウンドの韓国戦(10日)は44・4%と、歴代WBCの視聴率で1、2位に食い込んだ。
さぞやTBSスタッフは喜んでいるかと思いきや…高視聴率連発のお祝いがショボくてがっかりしているという。同局スタッフの話。
「WBCの高視聴率を受け、局内のカフェが24~31日まで飲み放題になっています。ただ、内容はコーヒーと紅茶だけ。かつては局内の食堂の無料開放とか食事券とかだったのでグレードダウンです」
長年続く不況や視聴者のテレビ離れのあおりを受け、テレビ各局は番組制作費の削減を続けてきた。
「TBSも財務面で余裕はありません。近年は制作費の削減により採算が芳しくない事業を削減しています。例えばCS放送の規模縮小です」(前出スタッフ)
別のTBSスタッフは「かつてテレビ各局ではスポーツ中継などで高視聴率を獲得した時、金一封や図書券が配られたんですがね。売店のおにぎりやパンが無料提供され、それを求めて長蛇の列ができたものですが…」と嘆く。
テレ朝が叩き出したイタリア戦の48・7%が、そのまま今年の年間視聴率1位になることが確実視されている。TBSとしてはWBCで1位を取り逃しただけに、ごほうびも渋チンだったのかもしれない。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6d8b65bec84a32c02008ca98e957c6fc552a5d4