春から夏の天候の見通し 春は全国的に「暖かい」 夏は例年以上に暑く「猛暑」か
今年の春(3月~5月)は、全国的に平年よりも気温が高く、一気に季節が進むでしょう。夏は、例年以上に「暑く」、猛暑の予想も。熱中症に一段と警戒し、暑さによる局地的な大雨にも注意が必要です。気象庁が2月21日に発表した「3か月予報」と「暖候期予報」です。
夏の暑さは?
「暖候期(6月~8月)予報」よると、今年の夏は、暖かい空気に覆われやすいため、気温は北日本・東日本・西日本で「平年並みか高い」、沖縄・奄美は「ほぼ平年並み」でしょう。
例年より暑い「猛暑」が予想される原因の一つは、地球温暖化です。地球温暖化の影響等により、全球で大気全体の温度が高いことに加え、夏前半を中心にラニーニャ現象の影響が残るため、上空の偏西風は日本付近では平年より北に流れ、太平洋高気圧の北への張り出しが強まりそうです。
昨年(2022年)の夏は、東日本と西日本を中心に猛暑となり、6月から記録的な暑さとなったのが特徴です。群馬県伊勢崎市では、6月25日に最高気温40.2℃を観測し、6月としては全国で観測史上初の40℃超えとなりました。また、7月1日には、観測史上初めて、同日に全国の6地点で最高気温40℃以上を観測しました。東京都心では、6月25日から7月3日にかけて、過去最長となる9日連続の猛暑日(最高気温35℃以上)となり、年間の猛暑日日数も16日と過去最多を記録しました。
今年の夏も、例年以上に「暑い夏」が予想されるため、熱中症には警戒が必要です。早い時期から、汗をかく習慣(暑熱順化)をつけ、暑さに身体を慣らせておきましょう。
https://tenki.jp/forecaster/r_fukutomi/2023/02/21/21979.html