『ウクラインスカ・プラウダ』 セウヒリ・ムサイエワ編集長
「ウクライナ社会はウクライナ軍の損失を知りません。2014年(クリミアでの)戦争が始まった時は、ウクライナ軍の損失も公開していましたが、今はやり方が変わって、自国の損失ではなくロシアの損失を公開するようになりました。

今ウクライナで起きているような(侵略からの防衛)戦争の中で、そういった規制も理解できます。私たちが規制されているのは軍隊の移動、兵器の移動に関する情報を公開しないこと、立ち入り禁止区域に入らないこと、再攻撃の可能性があるのでミサイル着弾直後の写真や動画を公開しないこと、燃えている工場や発電所を背景に中継しないことです。

これらは合理的ルールとして理解できる内容です。民間人、現地人、記者たちの命にとって危険だからです」

「ロシアのミニバージョンを作ってはいけない」

戦時下において、政府や高官の粗探しのような報道をすると、国がひとつに結束しようとしている時に水を差すのはけしからん、といった声が上がるのもまた事実だ。しかし、ムサイエワ編集長はこの点についても断固とした考えを持っている。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/409850