藤浪晋太郎に「2桁勝利の可能性」 制球難は課題も…米記者「間違いなく通用する」

サンフランシスコ・クロニクル紙のカワハラ記者「投球は素晴らしい」

 アスレチックスの藤浪晋太郎投手は1日(日本時間2日)の本拠地・エンゼルス戦でメジャーデビューする。
開幕2戦目の先発ローテーションを勝ち取った右腕を地元メディアはどう見ているのか。
サンフランシスコ・クロニクル紙のアスレチックス番マット・カワハラ記者が語り尽くした。

 藤浪はメジャーで成功を勝ち取れるか。オープン戦では5試合に登板して3勝0敗、防御率3.86。
3月25日(同26日)のブルワーズ戦では6回で5四死球を与えたものの、無安打2失点に抑えた。
カワハラ記者は右腕の仕上がりに目を細める。

「投球は素晴らしいように思えますね。球がすごく速くて、100マイルに達する直球やスプリットを投げると聞いていました。
キャンプで見た限りでは、メジャーでも間違いなく通用します」

 オープン戦では18回2/3を投げて20奪三振。極度の乾燥で球が滑りやすいアリゾナとはいえ、18四死球(1死球)と制球に課題を残した。

藤浪晋太郎vs大谷翔平は米記者も注目「歴史の始まりは高校時代。すごく楽しい対決になる」

「制球力に課題があるとの数字もありました。今後登板する中で、制球力が変動する時も出てくるように思えます。
本当にいい投球をしている回もあれば、別の回では3者連続四球を出したりとか。
それでも聞いたところでは、フジナミは問題が何なのか分かっているような気がします」

 藤浪自身も「体が開いて上半身が突っ込むところが良くない」と悪癖を指摘していた。
メジャー1年目について、カワハラ記者は「毎週土曜日に投げることになるので、
(阪神時代から)ルーティンをそこまで多く変えることにはならないでしょう。どういう結果を出していくか興味深いですね。
2桁勝利は間違いなく可能性としてあると思います」と期待を込めた。

 1日(同2日)のデビュー戦では同じ1994年生まれの打者・大谷翔平との直接対決も注目される。
カワハラ記者も「フジナミとオオタニの歴史の始まりは高校時代にまで遡ることになりますし、すごく楽しい対決になるはずです。
開幕シリーズはすごく盛り上がると思いますが、特にフジナミがマウンドに上がる第2戦はすごく楽しみな時間になるはずです」と目を光らせた。
多く視線を集める中、デビュー戦のマウンドに上がることになる。

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