部屋で音漏れを気にせず歌える!?約1万3千円で、大学生に優しい防音室を1日で作ってみた
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(前略)
音は空気が振動することにより、生じます。そして防音には、「遮音」と「吸音」という2つの考え方があります。
中井七海 どう違うんですか?
西村先生 外部へ抜ける音量を小さくするのが「遮音」です。一方の「吸音」は、音を吸収することで、音のエネルギーを熱エネルギーに変換します。この2つの考え方を上手に組み合わせることが、防音室を作るポイントですね。
中井七海 なるほど……! 吸音の場合、どのようにして音のエネルギーが熱エネルギーに変換されるのでしょうか?
西村先生 吸音材には、綿のような繊維が使われることがあります。音波が入ってくると綿が揺れて、綿の繊維が擦れ合うことによって熱エネルギーに変換されます。
中井七海 綿を擦ると少しあたたかくなるのと同じ原理でしょうか?
西村先生 そうですね。身近な例としては、音楽室の壁などに使われる有孔ボードも吸音材なんですよ。
中井七海 どうして穴が空いているのに、吸音するんですか?
西村先生 有孔ボードは、瓶の口に息を吹きかけたときに音がなるのと同じ原理なんです。
中井七海 どういうことですか?
西村先生 穴の奥には空間が広がっていますよね。音が穴に入ると、もともと穴の中にあった空気を押し出し、空間内の空気を圧縮します。
すると、圧縮された空気が穴の空気を押し返します。この動きが繰り返されることによって、壁の穴で空気が擦れて、熱エネルギーに変わります。
中井七海 子どものころからどういう仕組みなのか不思議に思っていました……!
西村先生 そうですね。吸音は、反射する音を最小限にするという考え方です。広い運動場で声を出したとき、音は反射しませんよね。
中井七海 はい。
西村先生 それが、良く吸音されている状態なんです。しかし、狭い部屋で大きな音を出すカラオケルームでは、音が壁に反射します。
以下ソース
(おわり)