あきらめたらそこで試合終了ですよ

何度、この言葉を思い出しただろう。

シリア北部の街アレッポ。スザン・フセイニさん(35)は、家を爆撃で失った。爆撃から逃れるために、何回も家を引っ越し、避難し続けた。

2011年の反政府デモをきっかけに始まったシリア内戦。「安全な場所なんてなかった」

爆撃の音におびえ、頭を抱えながら耐えていた当時、勇気をくれたのが、バスケットボール漫画「スラムダンク」のせりふだった。

ケガでバスケットから離れ、不良になるが、再度奮起する。そんな三井寿にかつて、安西先生がかけた言葉。

スザンさんは「諦めたくなったとき、『私は三井になれる。もう一度頑張ろう』と言い聞かせていました」。

幼いときから、日本のアニメが好きだった。

「待っていた!」 被災地シリアを沸かせた作品とは

「キャプテン翼」を見たのは…

この記事は有料記事です。残り1683文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

https://www.asahi.com/articles/ASR3Z64WHR3WUTIL013.html