「2人で昔に戻ったような夢で、俺は馬に乗り夜中に山を越えていた。山道を通って行くんだが、寒くて地面には雪が積もっていて、親父は俺を追い抜き何も言わず先に行った。体に毛布を巻き付けうなだれて進んでいく。親父は手に火を持っていた。昔のように牛の角に火を入れて、中の火が透けた角は月の色のようだった。夢の中で俺は知っていた。”親父が先に行き闇と寒さの中、どこかで火を焚いている”と。”俺が行く先に親父がいる”と。」