■3カ国語は当然。ベルギーで感じた欧州の「標準」
ベルギーにきて私が最初に直面したのは「劣等感」だ。勉強もそれなりに努力して、学生時代はIT企業でのインターンや離島でのボランティアなど、たくさんの経験もした。

社会人になってからは、編集者としてベストセラーをつくったり、経営学の修士号を働きながら取得したり、これでも「そこそこ」頑張ったと思う。

しかし、フランス語圏にあるベルギーの大学院で出会った同級生(現地のベルギー人の学生に加え、中東、アフリカなどの出身者)は日常的にフランス語を話し、英語も当然のように流暢に話す。学生たちの多くは日常的に3カ国語を話せる人間がゴロゴロいるのだ。

英語を話すことができれば、日常生活はなんとかなりはするものの、欧州における現地語の強さに驚いた。「英語を頑張らないと」とか言っている場合ではなかったのだ。
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