「専門医がいない」病院4か所から受け入れを拒否された10代、救急車で死亡

大邱市で建物から転落したとみられる10代女性の救急搬送先が見つからず、
多くの病院を2時間余りもたらい回しにされている間に亡くなっていたことが警察や消防への取材でわかった。
警察は病院側の対応も含め捜査を始めた。

警察や消防などによると、19日午後2時15分ごろ、同市北区大賢洞の路地で17歳の女性が倒れていた。
足首と頭に打撲傷があったが、意識はあったという。

女性を乗せた救急車は午後2時34分ごろ、事故場所から一番近い東区の総合病院に移動したが、
治療ができないとして入院できなかった。
救急車は午後2時51分ごろ中区の総合病院に向かったが、ここでも断られた。

その後、消防は▽啓明(ケミョン)大学東山病院▽嶺南(ヨンナム)大学病院▽大邱カトリック大学病院――など
大邱地域の総合病院に電話で受け入れの可否を問い合わせたが、
各病院とも事情があって患者を収容できないと返事したという。

救急隊は午後3時39分ごろ、2次病院である東区の総合病院に向かったが、そこでも治療を受けられなかった。

次に達西(タルソ)区にある別の総合病院に向かい、午後4時27分ごろ到着したものの、
その時、女性の死亡が確認された。

警察関係者は「病院でなぜ患者を収容できなかったのかについて調べている」と述べた。

https://www.afpbb.com/articles/-/3457989