J2清水エスパルスは3日、ゼ・リカルド監督(52)を解任すると発表した。開幕からクラブワーストの7戦未勝利で現在19位と低迷しており、5季連続のシーズン途中での監督交代に踏み切った。後任には秋葉忠宏コーチ(47)が就任する。
リカルド監督は昨年6月、シーズン途中に契約解除となった平岡宏章前監督の後を継ぐ形で就任した。16位だったチームを一時、11位まで浮上させたが、守備を立て直せず、終盤戦7試合勝ちなしと急失速し、17位でJ2に降格した。
クラブ側は得点力が上がったことなどを評価して今季も続投させた。ただ、昨季J1得点王のFWチアゴサンタナ選手、W杯カタール大会日本代表GK権田修一選手を擁しながら、5分け2敗で19位と低空飛行が続いた。ここまで得点数もリーグ最少タイで、リーグ戦は昨季から14戦勝ちなしとクラブワースト記録を更新しており、監督解任に至った。
リカルド監督は「我々の目標は勇敢に戦う強いエスパルスを復活させることでした。それが十分に果たせず、申し訳なく思います」などとクラブを通じてコメントした。
一方、新監督に就任した秋葉氏はこの日、報道陣の取材に応じ、「エスパルスの伝統を引き継ぎながら、進化しなければいけない。最後の最後まで闘う姿勢を見せたい」と話した。
5年連続のシーズン途中での監督交代で、批判の矛先はフロント側にも向く。チーム編成を主導してきた大熊清GMは自身の進退について「とやかく自分が言うことではない」とした上で、「今は現場をバックアップして課題解決に取り組みたい」と語った。(魚住あかり、黒田壮吉)
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