Aさんの性暴力の事実を一部書くと、「学生で金銭的余裕がない状況で住居探しをしていたときに、超破格の条件で住む部屋(下宿)が借りられた」、「破格で住めるかわりに条件を提示され、それが同敷地内に住む独身中年(40代半ば~50代半ば)の女性たちとの性行為」といったものだ。

 その下宿を紹介してきた不動産屋の女性も性行為に加わっていたそうだ。話を聞く限りでは、この女性もほかの女性たちも何か手慣れていて、Aさんの前にも被害者がいた感じがした。

 当初、住む条件=性行為を不動産の女性から提示されたとき、当時19歳だったAさんは「何を言っているのかよくわからなくて、すぐに返事が出来なくて、『ごめんなさい。考えさせてください』」と言って逃げるように外へ出たという。

 当然の反応だと思う。そこから約1ヵ月半後には下宿へ移るのだが、その間、不動産の女性から何度も電話が掛かってきて入居をすすめられたそうだ。

 Aさんも、5万円がわずか2千円の破格すぎる家賃の魅力には敵わず、ましてやその後、数年にわたり性行為を求められるとは思いもしなかったので、軽い気持ちで返事をしてしまった。

 Aさんは母親のような年齢の女性たちに、「まるでモノのように扱われました」と当時をふりかえる。

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