ゲームボーイ版「テトリス」は,現在の基準だと激ムズ? 当時のスタンダードが“鬼仕様”になった7つの理由

さて,そんなゲームボーイ版テトリスを久しぶりに,あるいは初めてプレイしてみて「難しい!」と感じた人は多いのではないだろうか。
筆者は下手の横好きながら,「TETRIS 99」や「テトリス エフェクト・コネクテッド」といった
近年のタイトルもプレイしているので,少なくともテトリスには慣れているつもりだったが,
実際にプレイしてみるとまぁ難しいこと。

1.「ホールド」が存在しない
「ホールド」とは,テトリミノを1個手元にストックしておき,落ちてきたテトリミノと入れ替えられる機能だ。
 4段同時消し(テトリス)を狙うためにI字テトリミノをホールドしておき,準備ができたら投入したり,
落ちてきたテトリミノが使いづらかったら,ひとまず退避させたりといった使い方ができる。

2.壁際でテトリミノを回転させられない(ことがある)

3.「ゴーストブロック」が表示されない
 テトリミノがどのように積み上がるかが分かりやすいよう,落下予定地点に表示されるのが
「ゴーストブロック」。上級者ならゴーストがなくても落下地点を間違えるようなことはないと思うが,
筆者レベルだと必須の機能で,これがないゲームボーイ版では視点を上下に移動させることが多くなってしまう。

4.「NEXT」表示が1つだけ

5.回転入れの仕様が異なる
新テトリスでは,T字テトリミノの回転入れが「T-SPIN」と呼ばれ,
よりスコアが稼げたり,対戦時の攻撃力が高くなったりといったメリットがある。
ゲームボーイ版でもT字の回転入れはできるが,特別な効果はない。

6.テトリミノ接地から固定までの時間を延ばせない

7.「七種一巡の法則」が存在しない
新テトリスで降ってくるテトリミノには,「7種類のテトリミノをランダムな順番で一巡させる」
ことを繰り返す「七種一巡の法則」というルールが適用されている。

そのため,ゲームがスタートして最初に降ってきたテトリミノはその後の6回で降ってくることはないし,
ゲーム中に同じテトリミノが3回連続で降ってくることもない
(2回連続は,2つの一巡の最後と最初になった場合に発生し得る)。
https://www.4gamer.net/games/440/G044018/20230329057/