「国際卓越研究大学」に10校の申請 国が10兆円規模基金で支援

国が10兆円規模の基金を活用し、世界トップレベルの研究力などが期待される大学を支援する「国際卓越研究大学」について、
公募の結果、10校の申請があり、文部科学省は、ことし秋にかけて段階的に絞り込むことにしています。

「国際卓越研究大学」は、大学の研究レベルを高め、技術革新を生み出すことで社会の課題解決につなげようと、
国が10兆円規模の基金を活用して支援する大学で、文部科学省は今後、数校を認定する計画です。

公募の結果、申請順に
▽早稲田大学、
▽東京工業大学と東京医科歯科大学が統合を目指している「仮称・東京科学大学」、
▽名古屋大学、
▽京都大学、
▽東京大学、
▽東京理科大学、
▽筑波大学、
▽九州大学、
▽東北大学、
▽大阪大学の合わせて10校について申請があったということです。

文部科学省は、これまでの実績のほか、将来のビジョンも加味して大学を認定する方針で、
最長25年にわたる大学の目標や計画についても重視するとしています。

審査は、海外の研究力が高い大学の学長経験者などからなるメンバー10人でつくる有識者会議の場で行われ、
ことしの秋にかけて段階的に絞り込むことにしています。

また、「国際卓越研究大学」に認定された大学への支援は、来年度から始める予定です。

永岡文部科学大臣は4日の閣議後の会見で、「世界最高水準の大学実現に向けた挑戦的な計画になっているか、しっかりと確認したい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230404/k10014028381000.html