社会保険料も「税」である

茂木自民党幹事長の「増税に頼らずやる」とする一方「保険料について検討」との発言が物議を醸しています。

日本では、社会保険料と税は異なるものと認識されていますが、賃金が税源という点では社会保険料も税も同じものです。
実際、アメリカでは高齢者医療や年金の財源は「給与税(payroll tax)」と呼ばれています。

それでもなお社会保険料を財源に求めるというのは、高齢世代の反対が少ない、ことが一番大きいと考えられます。
また、社会保険料の場合、労働者の負担ではない企業負担も存在するので得であるという一種の錯覚によって負担感を少なく感じさせるという狙いもあるとすれば、それは国家的な詐欺ともいえるでしょう。

また、メディアも社会保険料は税ではないかのような政治家、財界人、識者の意見を垂れ流すのはやめるべきでしょう。

筆者は、社会保険料も税なのですから、社会保険料の引き上げは、結婚予備軍、出産予備軍の若い独身者や子なしカップルには、独身税、子なし税として機能するので、少子化が加速する可能性もあると思いますが、皆さんはいかがお考えでしょうか?

https://news.yahoo.co.jp/byline/shimasawamanabu/20230406-00344413