異次元の性能が新たな境地を切り開く。56コアのXeon w9-3495Xを試す
劉 尭2023年4月7日 06:17

Intelから、Sapphire RapidsことXeon W-3400およびXeon W-2400シリーズが正式発表となった。店頭ではXeon W-2400が既に販売されているのだが、上位のXeon W-3400についても並ぶまで時間の問題だろう。

 今回、Supermicroの協力により、最上位となる「Xeon w9-3495X」をいち早くテストする機会が得られたので、紹介していこう。なお、組み合わせるマザーボードはSupermicroより提供された「X13SWA-TF」と、「X13SRA-TF」の2種類(主に紹介するのはX13SWA-TF)で、実売価格は前者が20万円強、後者が16万円強だ。

ソケットLGA4677を採用するSapphire RapidsベースのXeonだが、設計が異なるXeon W-3400とW-2400の2つに分かれているのが最大の特徴だ。

 具体的には、Xeon W-3400シリーズでは、最大15コアのCPUを1つのダイに集約し、このダイを4基パッケージ上に載せることで最大56コア(うち4基は歩留まりのため無効)を実現している。ダイ間の接続はIntel版チップレットとなるEMIBを採用。ダイが多い分、メモリチャネル数は8、PCI Express 5.0レーンも112基ある。

 Xeon W-3400はコア数が多く処理性能が強力、PCI Expressのレーン数が多いぶん、消費電力も高い。たとえば最下位の「Xeon w5-3425」ではコア数が12基だが、それでもベースパワー270W/Turboパワー324W。今回レビューするXeon w9-3495Xではそれぞれ350W/420Wに達する。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/1491352.html