[音の極め方]音のプロが明かす! 外部パワーアンプで手に入る、驚きの音質向上
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8c2e535230c6c58affc15cbf3f5195b8f3d5a41

ところで、通常ならば「外部パワーアンプ」は特には必要ない。
なぜなら、純正・市販を問わずメインユニットにはパワーアンプが内蔵されているからだ。
しかしそれと「外部パワーアンプ」とでは性能差がかなり開く。
ゆえにカーオーディオ愛好家の多くは、敢えて「外部パワーアンプ」を使用する。

で、その「外部パワーアンプ」にはさまざまなモデルがある。
そしてエントリーモデルから超ハイエンド機までの価格差も大きい。
なので超高級機ともなると、エントリー機とは異次元のサウンドが聴けるようになる。
パワーアンプは基本的な仕組みがシンプルなだけに、コストを投じれば投じるほど
どんどん高性能化していくからだ。

◆究極の「マルチアンプシステム」を組みたいと思ったときには…
では、具体的にはどのようなモデルがあるのかを見ていこう。
まずは国産ハイエンドカーオーディオブランドの「ビーウィズ」が擁するモデルから。

同社は、『P-1R』(税抜価格:18万円)というモデルを持っている。
なおこの価格を見て、特に超高級ではないのでは、と思う向きもあるかもしれない。
しかし当機は実は、「モノラルパワーアンプ」だ。
なのでもしもフロント2ウェイスピーカーをマルチドライブさせようと思ったら、当機が4台必要となる。
その場合の税抜金額は72万円だ。十二分に「超ハイエンドモデル」と言い切れる。

なお当機は、“モノラル”であることにこだわって作られている。
というのも「ビーウィズ」は古くから「モノラルパワーアンプ」を積極的に開発してきた。
システム構築においてチャンネルセパレーションの良さを重視する思想を持つからだ。
ゆえに近年は、プロセッサーにも完全モノラル仕様のモデルをラインナップさせている。
かくして当機も「ビーウィズ」の考える理想的なシステム作りを行えるように、
高性能な「モノラルパワーアンプ」に仕上げられている。

また、使用パーツが高品位であることも特長だ。
新日本無線と共同開発した音響専用オペアンプIC『BSZ1』型や
大容量音響専用SiC(シリコンカーバイド)ダイオード『MUSES7001』型などの、
同社オリジナルデバイスまでもが搭載されている。

1つ1つスピーカーにパワーアンプの1chずつをあてがう「マルチアンプシステム」を
究極的な形にて完成させたいと思ったときには、当機があることを思い出すベシ。

◆超ド級のスペシャル・ハイエンドパワーアンプも存在!?
続いては、図抜けた「超ハイエンド・外部パワーアンプ」を紹介したい。
それは、「クワトロリゴ」の『ラ・プリマ シリーズ』だ。

なお当シリーズは、3モデルで構成されている。
AB級2chモデルの『デシデリオ』(税抜価格:220万円)、
AB級2chモデルの『プロデジオ』(税抜価格:110万円)、
A級2chモデルの『プレステジオ』(税抜価格:70万円)、この3モデルだ。
なおこれらはどれも高額だが、『デシデリオ』は際立って高価だ。

ゆえに、性能的にも特別だ。これを搭載したクルマの音を聴く機会が何度かあったが、
そのサウンドの完成度は一般的なオーディオカーのそれとは明らかに一線を画していた。
とにもかくにも1音1音が丁寧に紡ぎ出されるという印象で、
ゆえに楽曲の持つ感動力が最大限発揮され、世界に引き込む力がすこぶる強い。

なおカーオーディオは製品の性能だけで音が決まるものではなく、
取り付け、チューニングも含めた総合力がモノを言う。
なのでそのクルマの音が良いのはパワーアンプの実力だけによるものではないのだが、
その性能が最終的な出音に大きく影響していることもまた確かだ。