行政改革が打ち出され、大蔵省にもメスを入れるべきという議論がなされていた最中の1998(平成10)年に、あの事件が起こる。大蔵省接待汚職事件、というより「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」といったほうが通りがよいかもしれない。

大蔵省の大手銀行への検査は、2~3年おきに行われていたので、ある程度の見当はつけることはできたが、MOF担(大蔵省折衝担当者)はそれを正確につかまなければならなかった。そのために接待攻勢をかけていたのだ。

その接待の舞台の一つが、当時有名となった「ノーパンしゃぶしゃぶ」だった。

https://president.jp/articles/-/68176?page=1