「ChatGPT」が開く週4日労働への扉-ノーベル賞受賞経済学者が語る
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-06/RSMWFZDWRGG001
チャットボット「ChatGPT(チャットGPT)」がもたらす革命は、さまざまな職種で生産性を大きく向上させ、週4日労働に扉を開く。ノーベル経済学賞を受賞したクリストファー・ピサリデス氏がこうした見方を示した。

  労働における自動化の影響を専門とするロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授の同氏は、労働市場は人工知能(AI)を活用したチャットボットに十分に迅速に適応できるとの見解を示した。急速なテクノロジーの発達が大量の雇用を喪失させるとの懸念を打ち消す議論だ。

  ピサリデス氏はグラスゴーでの会議に際してインタビューに応じ、「生産性向上について非常に楽観している」とし、「概して働くことからの幸福感を高めたり、余暇をもっと確保することが可能になるかもしれない。週4日労働にも容易に移行し得る」と話した。

  オープンAIが開発したチャットGPTやグーグルの「バード」などのチャットボットは生産性を急上昇させる潜在力のある革新的技術ともてはやされる一方で、ホワイトカラー数億人分の仕事を失わせるとも恐れられている。