“奢ってくれる=大切にされている”と考えるのが危険な理由とは?「ジェンダー不平等は男女どちらにとっても辛いこと」【ジェンダーギャップを考える】
アルテイシア その前にまず……。「おごられたほうが大切にされている気がする」という声ですが、これは危険だと思います。
「俺がおごるぜ(ドヤ)」みたいな男性には、“男のプライドや甲斐性”にこだわるモラハラ気質の人もいますから。
“おごってくれる=大切にされている”と考えるのは、安直過ぎるので気を付けて。
……と注意喚起したうえで、“おごりおごられ”問題についてですが。
先日、男子高校生にジェンダーの授業をおこなったんです。
すると5クラス全部から「男女平等って言いながら、男がおごるべきという文化はどう思いますか?」という質問が出たんですよ。
でも、この読者アンケートでも半数以上が「割り勘にすべき」と答えている。
それ以外でも「お金がある方が多く出せばいい」「二人で話し合えばいい」という意見が多いですよね。
だから男子生徒たちには「女性はおごられたいという情報は本当か?きちんと真偽を確認してね」と言ったんですけど。
もう一つ、彼らに話したのは「もし太古の昔から日本が男女平等で賃金格差がなければ、そもそも“男性がおごる”という文化は存在しなかったのでは?」ということ。
なぜ男性がおごる文化があるかというと、女性に経済力がなかったからですよね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8d2487244458661c5950891677fac7d38a07a6b