宇多丸とコンバットREC『ドキュメント シン・仮面ライダー』の庵野秀明を語る
https://miyearnzzlabo.com/archives/98654

(宇多丸)たとえばキューブリックがね、3000万かけて作ったモノリスの模型が作られてきて。
「はい、ダメ」ってやったみたいな。そういうのが伝説化されがちじゃない? それはさ、もう
潤沢に……キューブリックだって首の皮1枚だったと思うけど。潤沢に予算があって。なおかつ、
出来上がったら『2001年宇宙の旅』ならば、それはしょうがないということかもしれないけれども。

(REC)まあ、スタッフも報われますよね。苦労したけど、いいものができたってね。

(宇多丸)問題はやっぱり、できたのがこれでは……って。しかも、言っていたことがこれで、
出来上がったのがこれとなると、いよいよ……っていう感じがちょっとね。

(REC)たとえば寿司屋でね、自分が客だとして。客として行って、「僕は何が食べたいのか、
わからないから。僕が喜びそうなものをおまかせで」って大将に言って。で、握ってもらったやつを全部
「違う、違う、違う」って言い続ける客って、どうなんだ? みたいな話じゃないですか。

(宇多丸)そのたとえが合っているのかどうか、わからないが(笑)。

(REC)で、しまいには「そもそも寿司を握る必要なんか、ないんですよ。魚を生で出してくださいよ」
とか言い出す、みたいなね。「お前、帰れよ! 寿司、食いに来るなよ!」っていう話じゃん?
そんな客さ、ありえなくない?

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