北海道北広島市、江別市、そして九州・熊本県菊陽町。地価上昇は首都圏だけではない、いま日本一の地価上昇率の街として全国から注目されている地域だ。

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 国土交通省が3月22日に発表した令和5年全国の地価公示は全用途平均で前年比1.6%上昇。住宅地、商業地とも2年連続で上昇し、上昇率も拡大した。

■北広島はファイターズ効果

 なかでも注目されるのが北海道札幌圏だ。その中心が日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」がオープンした北広島市。住宅地の上昇率のトップは北広島市で30%、商業地も28.4%と全国でもトップの上昇率だ。

「住宅地の個別地点の地価上昇率は、上位200地点のうち192地点で北海道が占め、しかも1位から128位までが北海道です。内訳では札幌市100地点、江別市29地点、恵庭市19地点、千歳市18地点、北広島市14地点、石狩市11地点などです」(国土交通省地価調査課担当者)

 北広島市は札幌までJR千歳線の快速電車で16分という札幌郊外のベッドタウンだが、新球場を中心とした周辺の再開発で恵庭市、江別市、石狩市といった札幌圏の動向が急激に変わった。

「札幌中心部をはじめ北広島市でも周辺の再開発でタワマンや商業ビルの建設ラッシュが続いています。北広島市では新球場やテナント職員の入居希望が殺到し賃貸物件も高騰。東京のお客さんで数部屋欲しいという方やセカンドハウスにという方も多く、価格はまだまだ上がると思います」(北広島市内の不動産会社)

https://news.yahoo.co.jp/articles/3142dd0a8a88effb665b35810b27b0d783e58deb