イギリスの客船「クイーンエリザベス号」がニューヨーク港に入港してきたが、急流になっていたハドソン河に流され、同船は「かしま」の船首に接触してしまった。

クイーンエリザベス号が着岸すると、船長のメッセージを携えた機関長と一等航海士がすぐに謝罪に訪れた。そのとき応対したのは、練習艦隊司令官・吉川栄治海将補と「かしま」艦長・上田勝恵一等海佐(どちらも当時)の2人だ。上田艦長はその際にこう答えた。

「幸い損傷も軽く、別段気にしておりません。それよりも女王陛下にキスされて光栄に思っております」

https://president.jp/articles/-/24480