「部活動の顧問を強制しないで」「部活の外部化に支持を」――。福岡市で3月、9都県から集まった教員ら13人が、教員の労働環境の改善を求めて行進し、街頭で市民に訴えた。

 23団体が加盟する任意団体「PEACH」(全国部活動問題エンパワメント)などが主催した。愛知県の公立小学校で教える加藤豊裕教諭(44)が代表で、顧問を拒否したい教員を後押ししている。中学校での勤務時代にハンドボール部などの顧問の大変さに疑問を感じ、活動を始めた。愛知では部活問題に特化した組合も作った。福岡県にも昨年、同様の組合が誕生し、その代表らが行進の企画に加わった。

■経験ないテニス部 「断りたい」校長に伝えると

 この日、長野県から参加した公立高校の女性教諭(26)は、顧問の忙しさに苦しんだ経験を訴えた。「教科を教えたくて教師になったのに、ふたを開けてみたら部活ばかり。子どものためなら過労死してもいいのでしょうか」

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