https://news.yahoo.co.jp/articles/2ed51b56420d786f237c31c76be8c27c276191f9

当然、俳優陣の演技にも細かく指示を伝えるかと思いきや……。出演者の森山未來(38)の提案で、クランクイン前に主演の池松壮亮(32)、柄本佑(36)といった3人の俳優陣で演技のすり合わせを行うことに。

会議冒頭、クランクインと同時に「よーいドン」で撮影に入ることを懸念した森山が「劇画調でやるのか、リアルな感じでやるのかということをシェアした方がいいことを監督と一緒に話しながらできたらと」と提案。しかし、庵野は何も言葉を発さず、沈黙に耐えかねた森山は「これ俺ら3人で決めるの? 違うよね……」とボソリ。

すると、庵野はこう応答する。

「僕の方から『こうして欲しい』というのはまず出ない。自分のイメージを押しつけるならアニメーションの方がいい。実写のときは真逆でいきたい。『自分のイメージからできるだけ離れたもの』を撮りたい。僕の方から最初にイメージを出すことは、実写においてはまずない。あとは役者次第」

この発言に森山は苦笑し、池松と柄本は神妙な面持ちをしていた。

「庵野さんの『シンシリーズ』はこれまで全て週間興収ランキングで初登場1位を記録し、大ヒットしてきた実績があります。しかし、『シン・仮面ライダー』は公開1週目でまさかの2位スタートとなり、翌週には5位にまで転落。しかも、往年の『仮面ライダー』ファンからは概ね評判なのですが、オタクではない映画ファンから“アクションシーンが何をやってるかわからない”“CGがチープ”といった酷評する声も多く、評判が芳しいとは言えません。現場も疲弊した挙げ句、興行収入も不調となると、庵野さんへの“ヒットメーカー”の立場が危うくなる可能性もあるでしょう」(映画関係者)