中国が台湾周辺で4日に開始した軍事演習の想定に、沖縄・与那国島など日本への攻撃が含まれているとの台湾当局の分析が明らかになったことで、「台湾有事」が「日本有事」となる事態が起きうる現実が浮き彫りになった。
中国軍は今回、演習地域を台湾東部に拡大。1995~96年の第3次台湾海峡危機と比べ、台湾侵攻のシナリオに沿った、より実戦的な演習を行っており、脅威の度合いが高まっている。
https://www.sankei.com/article/20220805-RSTUBEU2VFNGXIMO4KL3JUZAWM/

中国が4日に台湾周辺海域に発射した弾道ミサイルのうち5発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した問題で、中国軍の目標が沖縄・与那国島のレーダーなど日本への攻撃を想定したものだと台湾当局が分析していることが5日、分かった。
同筋によると、台湾当局が日本のEEZ内に落下したものを含め中国が発射したと分析しているのは、短距離弾道ミサイルの東風(DF)11Aと新型の同DF16に加え、新型の長距離ロケット砲PHL16。EEZ周辺の目標の想定は、与那国島や周辺島嶼(とうしょ)のレーダーサイトやミサイル陣地だという。防衛省が4日夜に公表した弾道ミサイル5発のEEZ内の着弾地点を北側に移動させると、与那国島周辺になる。
同筋は「中国軍の台湾への第1撃には、同時に南西諸島への攻撃が含まれることが、ますます明らかになってきた」と指摘した。
https://www.sankei.com/article/20220805-AUATBO6E3VKYFMEGEKP4BTACBU/