9日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は9日発表の声明で、欧州は台湾を巡る危機を加速させることに関心はなく、米中の双方から独立した戦略を追求すべきだとの考えを示した。

マクロン氏は3日間の中国公式訪問から戻ったばかり。中国では習近平国家主席から温かい歓迎を受けた。

中国は、台湾の蔡英文総統が5日にマッカーシー米下院議長と会談したことに反発し、8日から台湾周辺で軍事演習を開始している。

マクロン氏は中国訪問中、仏紙レゼコーと米政治専門サイト「ポリティコ」の共同インタビューに応じ、欧州は対立を加速させず、米中間の第3極としての地位を築くために時間をかけるべきであると発言。ポリティコによると、マクロン氏は、「最悪の事態は、欧州がこの話題(台湾問題)で追従者となり、米国のリズムや中国の過剰反応に合わせなければならないと考えることだ」と語った。

同氏はまた、欧州は防衛産業への資金供給を強化し、原子力や再生可能エネルギーを開発し、米国依存を抑えるためにドルへの依存度を下げなければならないとも述べた。

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